こんにちは、かずなごです。
まだおじいちゃんが生前の頃、入院していた病院から回復期のリハビリテーション病院に転院したときのことを今日は書き留めておきたいと思います。
担当の医者は嘘でも「元の生活に戻れるようにします。」や、「リハビリを続けていれば良くなりますよ」といった気休めの言葉を全く言わず、逆に、何か月に1回に、一人くらい転んで骨折をすることがあります。と話し出したんです。。。
私たち家族は面食らってしまい、こんな病院におじいちゃんを預けられないと初っ端からムカっとしました。私は今すぐにこの病院を立ち去りたいという思いでキー!となったのですが、お世話になるのはおじいちゃんだし、おじいちゃんに対して嫌な対応を取られたらいけないと思い、家族全員ぐっと堪え、医者の話に耳を傾けました。
よくよく話を聞くと、気休めを言ってもみんなが不幸せになるだけなので、たまにご家族の方と喧嘩になることがあるけれど、きっちりと事実をお伝えして、自分は嫌われてもいいので、ご家族みんなが幸せになれるよう介護について向き合って頂きたいとのことでした。
そこで言われたことを書き記しておきます。
- 一般病院と回復期リハビリテーション病院との違いについて
普通、病院では寝巻やパジャマを着て過ごしていますが、それを脱いで普段着を着るということは、もうそこで退院してOKな状態であるという意味と捉えていいのだそうです。
但し、若くて四肢に問題ない人であればそのまま退院でも問題ありませんが、高齢の方やまだ体が自由に動かすことができない方は、そのまま自宅へ帰ってもとても危険です。
そういう方々の為にリハビリテーション病院は存在していて、朝起きたらまずは普段着に着替えて頂き、日常を過ごしてもらいます。
その中でできることとできないことを見極めて頂き、例えば立ち上がるという行為一つにとっても、手すり等何か補助するものがあれば、問題なく動作を行えるのか、それとも補助があってもできないのか。といったことをチェックし、今後自宅に帰って幸せに生活する為には、何が必要かを発見していく場にして欲しいとお話でした。
- 患者さんを若返らせることは医者であってもできない
ご家族のほとんどは元の生活に戻れるように、治して下さいとお願いされることが多いそうです。でも医者は神様ではないので、そのようなことは不可能。今できる現状で不幸せにならないよう、幸せに過ごせる方法を探すことが一番大切であり、介護をされるご家族にはそういう考えをもって頂きたいと話されていました。
- 親子三世代での介護について
おじいちゃんの転院に私の両親と私(孫)が立ち会ったのですが、医者の話によると、三世代一緒になって介護について学ぶ機会となって、とても良いことだそうです。
私はただ母親や父親がやっていることを、外から眺めているだけで、まったく当事者ではないのですが、ちょっとした介護の苦労話を聞いて、自分が将来親の介護をする時には○○してあげようなどと学べることがあります。
以上が私が学びになったお話でした。
今、介護でご苦労様されている方からしたらそんな介護は簡単じゃないとお叱りを受けるかもしれませんが、私自身が学びになったことを率直に皆さまに共有させて頂きました。
どなたかの参考になれば幸いです。
ではでは!